漫歩俳句遊び 風鈴会定例句会

漫歩俳句遊び 風鈴会定例句会 17・6・8
 風鈴会定例句会が6月3日にあった。つい先日、寒い寒いと思って居たのにあっという間に初夏である。ウロウロしている間に、まさに光陰はやの如く過ぎ去って行く。今回の句会の兼題は弁当・新茶、席題は青嵐・燕の子だった。
漫歩提出の7句は以下の通り。◎先生特選、〇先生選句、▲句友特選、▽句友選句。
  弁当のない子もゐたり夏燕 ◎
  夏草や友の形見の作務衣着て 〇▲
  万緑や卒寿杖曳く九段坂 ▽
  亡き君と二人で歩む花遍路▽
  燕の子迎へてくれし無人駅
  ビル風もときには嬉し夏柳
  歌詠みの師愛でられし君子蘭
 先生のご指摘、「亡き君と二人で歩む」ではなくて「亡き君を背中に負うて花遍路」の方がよい。「燕の子迎へてくれし無人駅」の句は、書き間違いで、「迎へ」となっていて「し」が欠けていたので取らなかったとのこと。徘徊の単純な書きたりないミスで大失敗だった。
  漫歩選句7句は以下の通り 特選▲
  老いを鳴く鶯晴子師の墓前
  晩学も楽しきものと新茶汲む
  さみだれや傘の内なるみだれ髪
  走り梅雨帰ると言へず母とゐて
  世界史の動く気配や青嵐▲
  娘等の腕まぶしい街薄暑
  ミニトマト入れて弁当出来上がる
 次回は7月7日 兼題は夕立、七夕となった。
毎朝の公園はまさに万緑の季節。ラジオ体操に参加し始めてから、もう満5年になる。福島原発事故の翌年2012年春からだ。そして玄米雑炊中心の一日二食の食生活に切り替えたのが、2011年の福島原発事故の秋からだった。それ以降、徐々に血圧の薬、胃の薬、狭心症の薬、前立せん肥大症の薬など捨てて来た。いわば食生活の改善によるクスリ依存症からの脱却である。友人のなかには、もう少し肉を食べたり魚を食べたりしなければとか、老人はある程度小太りで平均体重超過する方が望ましい、などと忠告される方もいる。確かにいまなお現役でバリバリ仕事をこなしている友人には小太りが多いし一理ある。しかし徘徊には日々コツコツ断捨離を進め乍らの簡素な食生活が合っているのだ。今日、公衆浴場で体重58キロとなり、まことに身が軽く気分がいい。
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漫歩俳句遊び 5月定例句会 17・5・23

漫歩俳句遊び 5月定例句会 17・5・23
 5月の風鈴会定例句会は、5月9日だった。奥様を失くされた佐藤念山さんが久しぶりに出席された。89歳でわが句会の最高齢者である。20名のメンバー中4名の男性が参加した。この日の兼題 春深し、ちんどん屋、 席題 母の日
 漫歩提出7句 ◎先生特選〇先生選句▽句友選句
  ◎同病を相憐れみて春深し
  ◎母の日よ老いても若き母を恋
  〇▽妻逝きて友も病むとや春深し
  ▽蓮華草咲けど寂しき休耕田
  ▽花水木邪心なきやと問うてみる
  ▽なんじゃもんじゃこんなもんじゃと咲き誇る 句友特選
  泣き虫の老いても恋し母の日よ
 提出句7句のうち、先生に3句、句友に特選を含めて4句選ばれた。なんじゃもんじゃはホトトギス系の季語には入っていないが、他の句集などには入っている。季語の使い方は難しい。漫歩の選んだ7句は以下の通り。特選句は、万象の宇宙を目指す若葉あり を選んだ。
 漫歩選7句 
  しみじみと遠き父母桐の花
  母の日に嘘ついたこと思い出す
  老残のひとり身となる花埃
  訪ふと言ひし友の訃春深
  ちんどん屋子等の縦きゆき風五月
  天に咲く朴の真白く新しく
  〇万象の宇宙を目指す若葉あり 新井利太郎
 次回、6月2日 兼題 新茶、弁当
 山形の友人、新野裕子さんと久しぶりに電話で話した。彼女は金子兜太の熊谷市で開かれた5月20日の句会に参加した由。金子兜太(97)は、主宰する俳句誌「海程(かいてい)」を閉じると宣言したそうである。「年齢を重ねるにつれ、主宰が担うべき役割の一部を周囲に依存するようになり、(主宰としての)限界が近づいていることを感じる」と述べ、99歳を迎える来年9月での終刊を決めた。「主宰を離れることで、より自分にこだわった生き方をしたい」とも話したという。なるほど金子兜太らしい。次なる世代に引き継ぐことなく自ら会を閉じる。私は一言で頷いた。

  (金子兜太書の「安倍政治をゆるさない」ポスター)

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4月の風鈴会定例句会 17.4

漫歩俳句遊び 4月定例句会 17・4・23
 4月の風鈴会定例句会は、4月7日だった。当日の兼題 長閑、椿 席題 紫、さへずり。漫歩提出句は以下の7句だった。
  清楚とはかくの如きか利休梅 ◎
  花よりも花撮る人の面白き ▽ 
  紫木蓮女王の如く街に咲く ▽
  地に落ちて五辨の椿なほ燃ゆる ▽
  恋ごころ秘すれば一花寒椿 ◎▽
  花咲けど長閑さ遠き被災の地
  猫も人も居眠り長閑春の園 ▽
 先生の選句では「清楚とはかくの如きか・・・」と「恋心秘すれば花の・・・」の2句が特選句に選ばれた。ただし「恋心」の句は、当初は「恋ごころ秘すれば花の寒椿」だったが「恋ごころ秘すれば一花寒椿」と添削された。また句友からは 花よりも、此木蓮、地に落ちて、恋ごころ、猫も人も、の5句が選ばれた。
 漫歩の選んだ7句は以下の通り。特選には「差へずりや礼儀正しき島の子ら」を推した。
  初恋は想ひちぐはぐレンゲ草
  襖絵の墨絵の椿あれは紅
  のどけしや皆寝そべりて牧の牛
  それぞれの旅立ち見てる春の月
  むらさきの祖母の袱紗やこぶし咲く
  主のなきお屋敷静か落椿
  さへずりや礼儀正しき島の子ら 特選 
 次回5月8日、月曜日 兼題 ちんどんや 春深し と決まった。
 四月号の『雛』では、漫歩の提出した句が風神子先生の選句で以下の3句が選ばれていた。また規子先生の選句では、以下の2句が選ばれた。漫歩は「自由とはかくの如きか・・・」と、「寒暁や声なく飛べり・・・」の2句が選ばれたことが嬉しかった。
 風神子選
  自由とはかくの如きか枯れけやき
  懐かしき人の夢見し老いの春
  ポケットのキイ冷え冷えと寒の入り
 規子選
  寒暁や声なく飛べり烏二羽
  手袋の握手なにかが欠けてゐる

漫歩俳句遊び 3月、2月定例句会

漫歩俳句遊び 3月、2月定例句会 17・3・24
 3月の定例句会は3月1日、兼題 木瓜、白酒、席題 下駄箱、雛あられ 漫歩の提出句以下の7句 句友選句3句
   読書する女が一人春電車▽
   水温む朝のスープの冷め難く
   木瓜好きと人に言はせて老いの春
   じんなら魚の悲しみ想う犀星忌
   友逝くや夜のマンション冴え返る▽
   木瓜咲いて吾も茫々呆けの花
   下駄箱の乱れ正せと春の寺▽
 漫歩の選句7句 特選は ものの芽や恋する心忘れずに
   下駄箱に恋文出入り春おぼろ
   遠き日の淡きときめきお白酒
   雛飾る娘二人を嫁がせて
   野良猫のみやうと声する木瓜の花
   新入生の下駄箱探す涙顔
   栄光も挫折もなくて鳥帰る
   ものの芽や恋する心忘れずに 特選

 2月定例句会 兼題探梅・青木の実 席題 白鳥・靴 漫歩の提出句提出句以下の7句。
   探梅や秘すれば花と宣へり
   探梅や梅ほころびぬとローカル紙
   冬枯れの銀杏それぞれ孤独なり
   手袋の握手なにかが欠けてゐる ◎先生特選 ▽句友選句
   白鳥の掘ビル深く沈みけり
   靴音も軽く足早四温の日 〇先生選▽句友句友3
   木枯しに押されて老いの坂上がる〇先生選句
 漫歩選句
   特選 冬大木衛士の靴音直立す
   青木の実吾にも一つの夢在りぬ
   彼方にも夫婦の影や梅探る
   白鳥来みにくさひとつ忘れたり
   探梅や一花ほころぶ和菓子店
   凍空を軍用機また飛んで行く
   沈黙は金とふことば青木の実

漫歩俳句遊び 1月定例会 17・1・12

漫歩俳句遊び 1月定例会 17・1・12
 今年初の風鈴会定例句会は、1月6日だった。病気休養中の最年長88歳の佐藤念山老は欠席されたがほぼ全員出席。今回の兼題は賀状と七草粥、席題は寒の入りと初句会。
 漫歩の提出7句は以下の通り。
  アベックの隣で昼寝冬日向
  外人も日の丸小旗参賀の日
  故郷の唯一の賀状のぼる君
  懐かしき人の夢見し老いの春
  飼う人も犬もよたよた年の暮
  自由とはかくの如きか枯れけやき
  ポケットのキイ冷え冷えと寒の入り
 句友の選句では、「自由とはかくの如きか・・」「懐かしき人の夢見し・・・」、「故郷の唯一の賀状のぼる君」の三句が特選に選ばれた。先生の選句では、「懐かしき人の夢見し;;;」「ポケットのキイ冷え冷えと・・・」の二句が選ばれた。のぼる君というのは誰かと問われたが、ふるさと岡山県の小学校の同級生だ。今は彼一人だけが年賀状をくれる。印刷した「新年おめでとう」だけで何も書いてはいない。それでも彼の賀状が毎年来ることで、古里との細い糸が繋がっている気がするのだ。子ども二人に先立たれ、病弱の妻と二人で、いまなお米づくりを続ける84歳の同級生だ。
 漫歩が選んだ7句は以下の通り。特選は、「夫も吾も戦後を生きて初詣」を選んだ。
  閉店の貼り紙寂し十二月
  揃わねどなづななづなと唱えけり
  水槽の目高静まり寒に入る
  足るを知る心の満ちて初明り 
  言の葉の一言うれし年賀状
  大みそか来し方よりも先の事
  夫も吾も戦後を生きて初詣
 句友の念山さんは退院されたが、まだ体調整わず欠席された。88歳にして同年代の奥様の病と認知の自宅介護を日々続けておられる。年末、入院先の目黒の共済病院に見舞った。介護疲れですっかりやつれていたのが、入院で休養されたせいか顔色も良くなり赤みがさしていた。日頃の介護の苦労が忍ばれる。しかも本人は、過去に四つの癌に冒された。現在も闘病中である。日本の老々介護の典型のような念山さんだが淡々とこなしていらしゃる。とうてい凡人の及ぶところではない。 
  病む友の頬赤く染め冬夕焼 漫歩 
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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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