今日の日記

路上生活者に黙って飲み物をお接待する若者 11月30日
 朝の気温は低くなった・およそ5度前後になってきた。室内も暖房をしないと朝も夜もだいたい14度くらいだ。昨日夕方、近くの高速道路下の橋の上に寝ている路上生活者の、坊さんと呼んでいる人に、久しぶりに会って会話した。あなたがいなくなってどっかに追い立てられたか心配していた、というと、昼間は向こう方に移っていたからということだった。徘徊が声をかける前に、サラリーマン風の若い男性が、ビニール袋に飲み物らしいものを持ってきて、黙って坊さんの前において、手を振って笑って通り過ぎた。ああ、この若者も、橋の上に寝ている坊さんのことを気にしているんだなと、嬉しかった。
 徘徊は坊さんに「使っていない手編みの毛糸の帽子がある。お互い頭が丸坊主だから分かるが、使ってくれるか」と聞いた。坊さんは喜んでいただきます、という返事。早速マンションに帰って、毛糸網の帽子を持参した。なにしろ毎夜、気温は冷蔵庫並みの橋の上だ。下手をすると凍死しかねない冬の夜である。なんとか元気で、この冬をこしてほしいと思う。
 それにしても、あんな若い青年が、坊さんに黙って飲み物をお接待している姿を見て、四国遍路の際にいただいた、茶髪の若い女性のお接待を思い出した。彼女は暑さに参ってよろよろ歩きの徘徊に黙って飲み物を突き出した。そして「おっちゃんくたびれてるんやろう」と一言、お礼を言うまもなく去っていった。幾たびか、そういうお接待に預かった。だからどこにいようと、坊さんのような人を見ると、なんとなく気になって声をかけたくなる。
 北の丸公園や千鳥が淵を歩いていると朝早くから,そこに住んでいる路上生活者は、猫に餌をやり、付近の道をきれいに掃除している。徘徊の知っている猫などを飼っている人は、共通してきれいに道路を清掃している人が多い。着ているものは汚れているが「襤褸は着てても心は錦」というところがあって、それを見るたびに「ありがたい」と心中合掌する。電車のなかで、立ち上がって席を譲る若者や、黙って路上生活者に飲み物を差し出す姿を見ると、日本という国もまんざらではないと思う。だが、ときには集団で遊び半分で路上生活者を襲って殺したりするバカ者も居る。この世は、地獄、極楽がつねに同居しているらしい。
  凍雲の夜はいかばかり橋の人 漫歩

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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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