二月の呆け物忘れ

二月の呆け物忘れ進行度 2月28日
 今日は久しぶりの暖かい一日。朝の公園のラジオ体操も手袋要らず。上着一枚は脱ぎたくなった。歩いても体操をしても、なんとなく体が伸び伸びする。このままというわけにもゆくまいが、まさに水温む、風光るという感じである。だが、好天に恵まれて頭がぼっとしたせいか大変な物忘れをした。
 区役所に戸籍抄本を取に行って、身分証明のために健康保険証を提示した。結局は本籍地の町から抄本も取り寄せなければならないということがわかった。それはいいのだが、うっかりして健康保険証を、申請書を書いた机の上に忘れたらしい。本人は全く気付いていない。二時間ばかりして区役所の女性から電話がかかってきた。「あなた様の名前の健康保険証を預かっております」という。えっそうでしたかと言われて気づく始末。さっそく区役所の窓口に行って保険証をいただいた。
 一月は意外に大きな物忘れはなく、呆けの進行も止まったかなと思ったが、そうではなかった。先日は、六本木の新東京美術館に友人の絵画展を見に行く約束をした。手帳にちゃんと書いたつもりだった。手帳には16日と記入していた。ところが2月8日の11時ころ電話がかかってきた。「今美術館でお待ちしていますが、お見えにならないので電話しました」。えっ、こっちは16日のつもりで手帳に書いていたが、まったくの勘違いで8日の11時と約束したらしい。あわてて一時間遅れで駆けつけて事なきを得たが、相手を一時間待たせてしまった。
 二月には、ほかにも日時の勘違いが二三件あった。これではならじと、一計を案じた。昔つかったことのあるホワイト・ボードでB5版くらいの大きさのものを文房具店で見つけて買った。眼につきやすいところに置いて、電話がかかってきときのメモや、日時の約束などをすぐに記入する。それから手帳に書く。そういうことをはじめて一週間くらいだが、その後は大きな日時の勘違いはなくなってようだ。
 ところが、また大きなミスがあった。友人に出したハガキが、町名までしか書いてなかったらしい。メールが来て、「徘徊さん、凄いですよ。住所が町名までしか書いてなかった、番地はすっぽりなし。そのおっちょこちょいぶりも凄いけど、そのハガキがちゃんと届いた。わたしも凄い有名人?(笑)」。ほんと広い東京の町で番地なしにハガキが着くなんて。
 もうひとつ、ハガキを書こうと思って引き出しを開けると、12月の初めに、お米を送って頂いた友人に宛てた礼状が出てきた。お礼だけ書いて住所を後で書こうとおもっていながら忘れていたらしい。失礼極まりない。さっそく友人に電話して、ハガキを書いてだしていなかった、とお礼方々お詫びをした次第。それにしても12月の礼状を二月にみつけるとは。どうもやること為すこと、中途半端というかいまひとつ、しまりがない。なにしろ忘れたことさえ気がついていない。「呆ける楽しさ舞う花びらを追いかける」(藤井賢太郎)。
  上着脱ぎラジオ体操水温む 漫歩
  風光るジーンズ穿きて街に出む
   *写真は長野県乗鞍岳の麓にある善五郎滝の氷瀑(ひょうばく)という。友人からのメールに「氷瀑に水流れ初め春隣」の一句があり知った。北海道には層雲峡温泉の氷瀑まつりがある。
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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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