今月の呆け物忘れ進行度

今月の呆け物忘れ進行度 2014年1月31日
 今朝は何となく夢見がよくて寝過ごした。眼が覚めるとラジオ体操の時間だった。こういうときは罰として、マンションの階段、通常は上下500段だが、二倍の上下1000段を課している。階段上下はラジオ体操に行くよりきついが、体はポカポカしてきて全身の血流が良くなる。したがって血圧も確実に下がる。降圧剤を止めて薬ゼロの生活になってから一年半、加齢にともなう体力低下は覆いがたいが、血圧は正常だ。
 今月は、いくつか行方不明の紛失が起こった。最大の痛手は、一年近くメモ的に読書のことや、俳句のことなどを記入してきたノートの紛失である。確かに手提げに入れて持ち歩いていたのに正月になってから紛失に気付いた。最近はいつかは出てくるだろうと、あわてないことにしているが、霞がかかったように行方が知れない。
個人の名前などの記憶喪失もだんだんひどくなるようだ。とくに携帯電話で電話しようと思っても出てこないことがしばしばある。一日二日たってやっと名簿などめくって何とか思い出せるが、その時には、用件がなんだったのかを忘れている。それを追究する根気がなくなっていることもある。
 年賀状が来ない友人が増えた。何か異変が起きたのか、年賀状というのも面倒くさいから中止にしたのか。中には古希になったから年賀を止めます。傘寿になったからやめますという方から通知が来る場合がある。しかし何十年も年賀のやり取りをしていて来なくなると気にはなる。みんなメールとは無縁の方が多い。ハガキで聞くのも迂遠だから電話かけようと思いつつ日が過ぎてゆく。昔のようにパッと電話をとっらり、ハガキを書くという動作ができなくなった。すべてのろまになってきた。
 いま一番困ってしまうのは、新聞や資料などを図書館でコピーしたり、友人が送ってくれた資料、手紙など必要なものをファイルしたりしたものが、どこに仕舞ったか行方不明になることだ。あちこち探しても見つからない。何日か経って出てくる場合が多いが、いま物を書こうという場合に役立たない。
 もう一つ困るのは、約束した日時をすっぽりと忘れることだ。また約束をした予定があるのに、空いているからいいよ、といって後で気づいてあわてる。午前の約束は覚えているが、午後の約束はすっぽり忘れて、銭湯なんかに入っていたりする。友人によく「ぼけたわねえ」と言われるが弁解の余地がない。だからできるだけ一日に二つ予定を入れないようにしている。
 そういう悩みを抱えながら人は老いて行くのだろう。困ったものだと思いつつ、反面は忘れるということも悪くはないなと思ったりする。ともかく忘れてしまえば、あまり悩みもなくなるからだ。「エツそんなこと言ったけ」ととぼける。他人は迷惑だが、本人は気楽だなあと思ったりする。
 耄碌と人に言はせて老いの春 虚子
 忘るるといふ幸せや日向ぼこ 漫歩
     (写真 山茱萸(さんしゅゆ)千鳥が淵)

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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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