認知症老人の仲間入り

認知症患者の仲間入り 5月29日
 今朝は一大怪事件発生、朝のラジオ体操に参加すべく出かけようとした。鍵をいつもの紙函のなかから出そうとしたが見つからない。あれっと思ったが時間がないから予備の鍵を使って出かけた。どうせ、いつものように部屋のどこかに置き忘れていると思っていた。ところが帰宅して朝食の準備をしながら、あちこち覗いてみるが見つからない。鍵は部屋の中で使うわけはないので、持ち歩いたはりしないはずなのに、一向に見つからない。どう考えても外に持ち出すわけがない。昨日は外から帰って。夕方以降外出していない。外に落としたり無くしたりすることはあり得ない。
 ところが意外なところから見つかった。お昼前、エレベーターに乗って12階で降りると、掃除のおばさんにばったり出会った。おばさんは「徘徊さん、ごみ箱の中に鍵が捨ててあったと掃除のオジサンが言っているけど心当たりない?」と聞いた。「いや、今朝から鍵が無くなってあわてているんです」。おばさんはエレベーター前のごみ集積場のドアを開けて鍵を取りだしてきた。なんと青色の紐につながった徘徊の鍵を持って出て来たのだ。
 「これを今朝から探していたんです。いよいよなければ交番に届けようかと思っていたところです」と言った。掃除のオジサンは、燃えないごみの容器にあったら捨てたけど、家庭ごみ容器の中に捨ててあったので、誰か誤って捨てたのではと、12階の人に声を掛けていたんです」とのことだった。長年、ごみ収集をしているオジサンの判断がなければ、ごみと一緒に捨てられていた。しかし昨夜遅くビニール袋に入れた野菜ゴミを捨てに行っただけなのに、なぜ紐の付いた鍵をわざわざ一緒に捨てたのか。我ながらどうにも理解できない。
 最近、古い女性の友人二人が認知症ではないかと、それぞれの息子が言っている。会ってみると、いささかおかしいところがあると、ブログでも書いた。えらそうに、徘徊は10年前にⅯRIを撮って検査したから、やって見なさい、などと息子や本人にアドバイスしていた。その本人が、「鍵をゴミ箱に捨てる」なんて、どう考えてもおかしい。掃除のオジサンの的確な判断で救われたが、そのままゴミに捨てられていたら、二三日右往左往していただろう。
 後で、掃除のオジサンに会って礼を言った。「ビニール袋を捨てにいったのに、なんでわざわざ鍵を捨ててしまったのか、我ながら説明できない。おかげで助かりました」。オジサンは笑いながら「ビニール袋と一緒に鍵を持って行って、気がつかないで一緒に捨てたんでしょうね」と言った。しかし、どう考えても納得できない。約束した曜日と日を間違えることはざらにある。昨日も、友人と目の前で手帳に「土曜日の夜だね」と時間も記入したはずなのに帰宅して見ると、日曜日のところに時間が記入してある。人の名を忘れる。いつも歩いている道を間違える。自分のマンションと反対の方向に歩いている。まさに、新聞でよく報道される、行方不明の認知症老人の姿そのものである。やれやれ。
  佳人ひとり凛と咲きたる立葵 漫歩
      (写真 立葵 北の丸公園九段坂)

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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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