徴兵制をどう考えるか 

徴兵制をどう考えるか 14年6月30日
 大阪の88翁から、徴兵を止めるのは「軍国主義」への回帰を意味するという、ドイツ軍将校の話が、29日の朝日新聞に松下秀雄編集委員のコラムとして載っているが、一見の価値ありというメールを戴いた。そして戦争と軍人体験者の 88翁は、以下のように述べておられる。「昨日か一昨日に小池清彦元防衛官で現在新潟県加茂市長の集団的自衛権反対論の一環として徴兵になると下士官による激しいリンチが常態化するようなことを書いていました。戦争はご存じでも内務班の実態認識は少し間違っています。下士官が直接振るう暴力よりも古年次兵による暴力がすごいのです。下士官は見ても黙っている。靴の磨き方が不十分だとか班長殿(下士官)が言っているわけでもないのに上等兵なんかが屁理屈つけて全員を殴るのです。天皇陛下の命による、なんてわけのわからんことで殴るとか。私は徴兵だと権利意識の高い批判的な階級の人間も入るからリンチは逆にしにくくなると思います。抗命権、抗命義務により理不尽を告発できるからです。徴兵こそが最強の戦争抑止力だと思います」。私も以前から憲法改正の国民投票を逃げ続ける護憲サヨクと、徴兵制を隠して、憲法改正を叫ぶウヨクを「腰抜けサヨクとなまくらウヨクの憲法対決」と批判してきた。そろそろ決着を着けるときが来ていると思う。
 さっそく松下氏の論考全文を読んで見た。要旨は以下の通り。
◆(政治断簡)殺し合い、あなたが命令されたら 朝日新聞編集委員・松下秀雄
 徴兵をやめるのは「軍国主義」への回帰を意味する。そんなドイツ軍将校の発言を、ニューズウィーク日本版で見かけ、目を疑った。日本では、徴兵制こそ軍国主義の象徴だ。体験者はしばしば「おまえの命は一銭五厘だ」と、召集令状一枚の値打ちしかないかのように上官に扱われた理不尽を振り返る。ドイツ人で、近現代日本史を研究する上智大のスヴェン・サーラ准教授に尋ねると、すぐ答えが返ってきた。「戦後のドイツは市民軍を理想とした。かつての軍はナチスに反対しなかった。だからネオナチが政権をとろうとする時、民主主義を防衛する市民軍を創ろう。閉ざされた軍は道を誤るから皆で加わろう。そんな理想のもと徴兵制をとつた。
 2011年から徴兵が停止されると、理想との逆行を懸念する声が上がった。それでも、「制服を着た市民」と称される軍の核心は残る。抗命権・抗命義務だ。たとえばある少佐は03年、イラク戦争は国際法違反で、米軍には協力できないと任務を拒んだ。裁判になったが結果は無罪。少佐は来日時の講演で「ドイツにいる私は恵まれている」と話した。この問題を研究し、講演の通訳も務めた京都女子大の市川ひろみ教授は問いかける。「日本でも、おかしいと思うことには、異議を唱えられるでしょうか」
 くむべき示唆は多いと思う。市川教授はいう。「ベトナム戦争から撤退した73年、米国で徴兵が停止されると、大半の国民にとって戦争はひとごとになり、国は戦争をしやすくなりました」なるほど、ベトナム戦争の時ほどの反戦運動の盛り上がりは、その後は記憶にない。(2014年6月29日朝日新聞)
  屋上は満艦飾の梅雨晴間 漫歩
      (写真 700年の大欅 海野宿白鳥神社)

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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
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