戦後70年メモ④東京新聞平和の俳句

戦後70年メモ④東京新聞平和の俳句 15・2月26日
 東京新聞が戦後七十年の節目となる本年、「平和の俳句」を募集し、1月Ⅰ日から毎日1句が載せられている。撰者は金子兜太氏といとうせいこう氏。季語にこだわらない自由さが新鮮に見える。こういう俳句の作り方もあったのだと、眼を見開く思いだ。以下に2月に選句された句と、読売新聞1月1日に載った岡野弘彦氏の短歌3首を紹介する。
◆暴言をはかないことが平和へと 楯 千実(12) 浜松市東区 2015・2・15
【評】<いとうせいこう>小学校6年生からの一句。暴言だらけの世の中では、足元の平和もおぼつかない。話し合いの習慣がやがて外交にも通ずる。
◆沖縄や春の礎(いしじ)に父の名在り 関根 元(71)  東京都多摩市 2015・2・16
【評】<金子兜太>「平和の礎」に、父の名を発見した感動、激戦の沖縄を思う。 <いとうせいこう>私の伯父の名も沖縄の碑にある。今もそこから見られていると感じる。
◆平和とは明日の自分をおもうこと 柴田淳子(39) 滋賀県米原市 2015・2・17
【評】<いとうせいこう>とてもシンプルなことなのだ。明日の自分、そしてその明日。自分のあとに生まれ出る人々の明日を連綿とつなぐ心情。
◆戦争はすべての季語を破壊する 二村吉光(87) 東京都文京区 2015・2・18
【評】<いとうせいこう>自然のめぐりを感じる人の心を、戦争は奪う。これは鬼気迫る実感の一句。 <金子兜太>季語は平和の詩語。戦争になったらひとたまりもない。
◆去年(こぞ)今年戦争にくし強まれり 新倉泰雄(62) 神奈川県横須賀市 2015・2・19
【評】<金子兜太>「強まれり」が作者の生活実感なのだ。戦後70年のいま、9条をいじりまわしてますます平和を脅かしている政府。
◆銀座デモ終えてパーラー冬苺 今井まき子(67) 東京都世田谷区 2015・2・20
【評】<いとうせいこう>身軽にデモに行くのは世界的な常識。終えて楽しくパーラーに行く姿こそ、先進国の国民たる私たちのライフスタイルだ。
◆浜松大空襲万余の蔵書灰となる 加藤鎮毅(79) 浜松市中区 2015・2・21
【評】<いとうせいこう>祖父と父との集めた一万二千冊が焼けてしまった、とはがきにあった。戦争は焚書坑儒を一気に起こす。継ぐべき文化を誓う。
◆読売新聞1月1日文化欄 70年 岡野弘彦
 いさぎよく 帽振りゆきしおもかげは 老ゆることなし。七十年過ぐ
 後につづく者はなかれ と言ひおきて 発ちゆきにけり。征きて還らず
 命果つる日まで思はむ。南の海底ふかく 果てゆきし友
 (注)南の(みむなみの)
      (写真 ボケの花 富戸海岸)

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Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
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路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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