独立自尊共住の喝破道場

独立自尊共住の喝破道場との出会い 15・3月30

 喝破道場のはと麦ポンのブログ記事を読んだ金沢の友人Hさんから「わたしも前立腺が壊れ始めています。取り寄せたいので詳しい情報を」というメールが届いた。直ちに資料をお送りした。喝破道場という名前を知ったのは2005年3月のことだ。友人がやっていたNPO法人「共生の住まい全国ネット」(共住ネット)の事務所である。一通の手紙と資料を見せられた。差出人は共住ネットの会員である野田大燈というお坊さんからだった。手紙の趣旨は「世界初の引きこもり児と老人のペアハウスを計画中だが、ぜひご協力を願いたい」というもの。喝破道場という名前や「ペアハウス随流荘」という新たな試みにも興味がわいた。喝破道場は四国の高松市五色台という瀬戸内海を望む標高四百メートルの景勝の地にある。ここ五色台には四国八十八ヵ所の八十一番番白峰寺と八十二番の根来寺があり、わたしはすでに3回この地を訪れていた。10年前の5月24日、四回目の区切り打ち遍路の途次、徳島県の藤田恵元木頭村長と喝破道場を訪ねた。この日、大燈師は外国行きで不在だったが奥様に会って話を聞くことができた。40年前の1974年、得度したばかりの29才の青年僧「野田大燈」が禅道場建立を発願。高松市の街頭に座禅して呼びかけた。
●廃物の醤油樽で禅道場をつくる
 廃物として捨てられていた醤油樽をもらい受け五色台の山林に運んだ。醤油樽に屋根を付けて住まいとして最初の禅道場「知足庵」が生まれた。次いで宗教法人「五色台報四恩精舎」が設立された。四恩とは「父母の恩」「社会の恩」「国土の恩」「大自然(仏)の恩」に報いようという意味である。非行青少年達が集まるようになり76年に、大型バスを改造した座禅堂での座禅と、農耕や原野の開墾を主に研修生の受け入れが始まった。道場での玄米・菜食と自給自足のための畑仕事、座禅という規則正しい生活の中で立ち直る者は数多く、各方面から注目されるようになった。95年、社会福祉法人「四恩の里」を設立し、全国で13番目、四国では初めての「情緒障害児短期治療施設・若竹学園」を発足させた。
●「もったいない」に徹した廃物利用
 喝破道場を訪れてまず驚くのは、徹底した廃物利用だ。かつてスタートした当時の知足庵の醤油樽の建物も敷地に残っていた。事務所には古色蒼然たるテーブルがある。「ずいぶん厚い立派なテーブルですね」というと「醤油樽の底を利用して作りました」という。柱は黒ずんで年季を経た木材に見える。ところが「これは廃棄された電柱です」。古色蒼然たる電灯の大きな笠は「小学校のボール入競技の品を再利用したもの」ということだ。廃物がここでは宝として利用されていた。ケニアのノーベル賞受賞者マータイ女史が「もったいない」運動を提唱し、日本各地の自治体などに広がってる.
だが野田大燈師はすでに40年前、日本全体がバブルに踊って正気をなくしつつあるとき、一人街頭にたって「もったいない」運動を実践されていた。大燈師は当時、鶴見総持寺後堂という要職にあった。いまは喝破道場に帰り、自らショベルカーを駆使して工事の先頭に立つ。わたしは四国遍路5年目にして、喝破道場で初めて本物のお坊さんにに出会った気がした。これまたありがたい「邂逅」である。
 あまり人には知られていないが、四国八十八カ所の坊さんたちの所業は、ときに眉をひそめるものがある。あるお寺では、寺内の立派な杉の切株を指して、これはここの坊主が女を作って金が必要で売ったものだと聞いた。またあるお寺の周辺のお店では、「今徳島市内の高級バーにベンツを乗付けて酒を飲んでいるのは坊さんだ」という噂も聞いた。ほとんどが世襲性で佛教大学を出れば僧侶となれる。そういう安易さが「葬式仏教」という批判を浴びる一因ともなっているのだ。もちろん立派な坊さんもいらっしゃるから一概にはいえない。
 ただ野田大燈師のように、裸一貫、自力で禅道場を作り育てたというのは「群鶏の一鶴」のように輝いて見えた。自然にこのお寺の無農薬農場のはと麦ポンを食して見ようという気分になった。ちょうど同じ時期に、85才で夫人を亡くして、一人で自主自立の生活を始めていらっしゃった三浦敬三翁の「酢卵健康法」を拝見して、すぐさま酢卵づくりを始めた。三浦翁は、はと麦を食することで、前立せん肥大症を克服したと書かれていた。同じことを始めて10年、野田大燈師と三浦敬三翁との出会いによって今日生かされている。偶然のように見えて、邂逅の不思議に思いを致すと、それは必然だったと思うのである。(注)喝破道場 電話 087-882-4022 FAX 087-881-5906)
  麦秋と いふ懐かしきあり 遍路道 漫歩



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Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
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路上公園などの観察、
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