安保法案デモと新聞論調

安保法案デモと新聞論調 15・8月31日
 ついに8月が終わる。熱帯夜つづきで疲労困憊の感あり。自分だけかと思って居たが、老友各位もかなり参ったらしい。というようなわけで、わがブログも10日間休養させてもらった。昨日30日は小雨模様のなかで、近年最大の国会デモとなった。主催者発表では12万人。警視庁調べでは3万5千人とか言われているが、ともかく国会周辺から日比谷公会堂あたりまで人で埋まった。老耄の身ながら杖を曳いて半蔵門線で二つ目の永田町駅で降りて国会前に行った。わが友、文さん夫婦が参加して携帯で国会正門前の若者たちを含めた集まりを興奮気味に知らせてくる。しかし永田町駅で降りると、流れは参議院会館から第二議員会館まででストップ。首相官邸に近い第一議員会館には近づくこともできない。この一帯は珍しく公務員労組の教組や自治労など連合傘下の組合員が多く参加していた。久しぶりに労組の赤い旗が国会前にひらめいているのを見た。
 参加者の顔触れは、圧倒的に中高年の、しかも夫婦連れが多い感じだった。若者の姿はあまり見えない。やはり若者は非正規労働者が多くて、週末は疲れ切っているのであろう。55年前の60年安保デモと比較してしまう。あの時代は国会周辺の道路はデモ隊で埋めつくされた。戦後15年の60年安保は圧倒的に若者が多かった。当然だろう。みな復員してきた人や、少年時代に爆撃や引き上げで苦労した若者が多かった。旧い首相官邸は今の第一議員会館の左隣だった。勢いにまかせて首相官邸の正門の柱にロープをかけて引き倒すということもやった。南平台の岸首相の私邸には連日デモ隊が押しかける南平台デモが日課だったし、アメリカ大使館へのデモも連日だった。いまは渋谷区富ヶ谷の安倍首相の私邸にデモの声はない。アメリカ大使館へのデモなど聞いたことがない。国会前の片方だけの道路だけが歩行を許されていて、デモ隊もその道路に張られた仕切り線のなかにおとなしく収まって、声をあげるだけだ。デモの実行委員会も自主規制が徹底していて、いわば枠の中での「反対行動」に徹している。いい悪いは別として時代の変化を痛感する。何しろ世界一位の高齢化社会のデモだから、昔のような若者中心のデモを期待する方が間違っているのかも知れぬ。
◆トップ記事で6ページの東京新聞と社会面4段の読売報道
 今朝の新聞各紙の報道も一見に値する。もっとも派手に取り上げたのは東京新聞だ。一面から三面まで安保デモの記事、「届かぬ民意危機結集 全国で200カ所以上」という大見出しだ。さらに社会面の26ぺージから28ページまでを費やして著名人や若者の参加と地方のデモの動きを報道した。次いで朝日が一面の左に8段の記事。二面右に「国会デモ広がる理由」などの記事、そして社会面の23ページに「声出す 世代を超えて」という記事を載せている。毎日は一面左に7段の記事、社会面では2ページにわたって「声 世代を超えて」と朝日とほぼ同じ見出しで報じた。
 産経はデモの記事らしきものはなく、社会面の26面で「学生団体シールスとは」と新しい若者の安保デモの参加の動きを分析している。日経も一面では、支持率調査で安倍内閣支持率が回復したことを報じている。そして社会面の39ページでわずか3段の記事で小さくデモのことを報じた。酷いのは読売新聞だ。二面では枚方市長選で維新の新人伏見候補が現職を破っての当選を「11月の大阪知事、市長選のダブル選挙に弾み」と報じている。そして社会面の左側にわずか4段で「安保デモ反対、賛成デモ」という記事を載せた。10万人の安保法案反対と500人の安保法賛成のデモを平等に報じている。もっとも政治的な記事といえよう。 
 久々に赤旗なびく安保デモ 秋雨や若者静かにハンストす 漫歩

      (写真 国会前でハンスト中の学生たち)

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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
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路上公園などの観察、
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読書、眠り薬になること多し

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