受動喫煙による死亡者、年間1万5000人

受動喫煙による死亡者、年間1万5000人  16・6・27
 厚労省国立がん研が推計によると、受動喫煙による死亡者数は年間約1万5000人と推定される―国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録解析室長の片野田耕太氏が2016年5月31日、厚生労働省が開催した「世界禁煙デー記念イベント」で発表した。片野田氏らは、ここ数年の肺がんや心血管疾患、近年、受動喫煙との関連が指摘される乳幼児突然死症候群(SIDS)などの死亡者を、「受動喫煙に晒されていた可能性がある」群と「可能性がない」群に分類。死亡リスクを比較したところ、受動喫煙に晒されていた可能性がある人は、ない人に比べ1.28倍となった。
 このリスク値を2014年度の死亡統計に当てはめたところ、受動喫煙による死亡者は年間1万4957人と推計されたという。このうち女性が1万434人と、男性4523人の2倍以上となっている。死亡原因となっている疾患は脳卒中が最も多く、女性は5680人、男性2320人。次いで心筋梗塞の女性2880人、男性1570人、肺がんの女性1850人、男性620人。この数値は異常に高い数値だと、たばこ問題情報センターの渡辺文学氏はいう。全国の交通事故死が年間数千人という数字と比べてもらいたい。交通事故死の場合は、責任者はときには刑事責任も追及され、賠償金も支払わせられる。しかし緩慢なる殺人行為にも匹敵するタバコによる死者、その多くは同居家族の妻子が一番大きな影響を受ける。女性の受動喫煙死が男性の2倍以上という数値が、それを物語っている。
 私は毎朝、ラジオ体操の帰途、大きい通りの裏側を通って帰っている。これはこの数十年つづけていることだ。1970年代のはじめに公害環境問題が大きな問題になった時、当時の東京都公害研究所の大平俊男大気部長のアドバイスがきっかけだった。大平さんは、大気汚染の研究を通じて「表通りは車の排気ガスが多いから、できるだけ裏通りを歩いたほうがいい。もし表通りを歩く時も、車道寄りよりではなく建物に沿って歩いたほうが汚染の影響が少なくなる」と教えて下さった。以来数十年、人生の大半を「裏通り」を歩くように心がけて来た。
 もう一つ大平さんは教えて下さった。「でも排気ガスの汚染よりもなによりもタバコの煙はさらに体に悪い。タバコ吸いの近くは敬遠して下さい」。その後は、タバコ吸いのそばには寄らない。そういう方がいる会は敬遠するようにしてきた。自分たちが主催する会議は灰皿を出さないで禁煙とした。幸い近年はたばこの禁止運動が進んで、公の会議室や飛行機列車、バスなどの禁煙は当然のこととなってきた。とりわけ千代田区では、千代田区長の英断によって、たばこ規制条例が出来て十数年になる。われわれは、おおいにその恩恵に浴している。だが苦々しい風景もある。毎朝、ラジオ体操の帰途歩いてくる裏通りのビルの一角にタバコ屋がある。そのタバコ屋の前に喫煙者が屯していて煙が絶えない。その一角は三井ビルの管理地になっていて「禁煙コーナー」の看板がかかっている。にもかかわらずホタル族の男女たちは平然としてその看板の前で煙を出し続けている。禁煙コーナーという看板と喫煙者たちを横目に足早に息を殺して毎朝、そこを通り過ぎるのだ。私は喫煙者の自由は最大限尊重したいが「なんとかしてくれよ」と叫びたい。

 朝早くビルの路地裏ホタル出る  禁煙のコーナー煙に巻かれ居り 漫歩

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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
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路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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