岡山の老友に教わる東京名所

岡山の老友に教わる東京名所 17・4・27
 岡山市の老友Tが上京してきた。彼は当年86歳、私より2歳年上だ。毎年一二回は東京及び東京近辺を目指してやって来る。お互いに年を取った。何しろ昨年までは地下鉄に乗って移動したが、今年からは地下鉄はイヤだという。理由は東京の地下鉄は階段が多くて歩きづらい。しかも多くの路線が集まる大手町駅に至っては、乗り換えるのに延々数百メートルを要する路線もある。足の悪い彼は、初日に足を痛めて歩けなくなってしまった。よって今年は地下鉄には乗らないで、都バス中心に計画を組んでくれという連絡が来た。「もう年だからこれが最後だと思う」と付け加える。毎年、来るたびに今年こそ最後というが、なかなか死にそうにはない。
 老友Tは20年前に夫人を癌で失い、息子も家を出て今は一人暮らしだ。おまけに老年と共に、さまざまな病苦が襲ってきた。腎臓も片方手術、肝臓も悪い。目も白内障の手術をしてはみたが良くはない。足も膝を痛めて常にサポーターを付けて歩いている。心臓も不整脈で難渋している。したがって病院の検査に行く以外は、自宅にいて、ひたすらテレビを見て生活している。それくらい病名があれば、当然デイサービスの恩恵にもあずかれる。介護施設で送り迎えしてもらえば昼食にもありつける、と勧めるのだが、人とお喋りが嫌だと言って一向に外に出ようとしない。
 その親友Kと24日から26日まで都内を歩いた。1日目は、新宿までJRに乗って下車、そこから徒歩で西武新宿線にたどりつき、約15分の新井薬師駅へ、バスに乗って新井薬師前下車。昼飯を商店街の中華屋で食べる。これも彼がテレビで調べた店らしい。しかし食べ終わって外に出た途端「しまった、隣の中華店だった」という。美味しいという店の並びの中華店に入ってしまったのだ。午後は高田馬場駅からJRに乗って山手線駒込駅へ、有名な岩崎弥太郎の別邸であった六義園へ。駒込駅から1キロ少々の道のりだが、最近タクシー会社が始めた初乗り1K410円を利用して往復する。駒込駅から隣のJR王子駅へ。徒歩数分の北トピアビル17階の展望台から都内を見下ろしす。彼の方がテレビで情報を収集していて都内の名所旧跡に詳しい。もともと旧職は岡山地裁の書記官ときているからメモ魔である。テレビの情報を仔細にメモして送ってくる。それをもとに地下鉄ではなく都バスで移動する道を研究しろというお達しである。こちらも最近では、千代田区に籍を移したお蔭で都内の老人無料パスを頂いた。都営地下鉄とバスには無料もしくは百円払えば載せていただける有難い制度を利用している。というわけで2人でバス中心の都内名所めぐりとなった。
 昨日午前中は、彼のみつけた東京のお寺で有名な新井薬師へ。新宿までJR、西武新宿線で新井薬師駅へ、バスを利用してお寺に行く。そして商店街で彼がテレビで見つけた中華蕎麦屋へ。JR高田馬場駅から山手線で駒込駅、初乗り410円のタクシーで六義園へ、そのあと駒込駅からJRで王子駅、駅近くの王子北トピアビル17階展望台で晴れた青空の東京を見渡す。ともかく岡山の老人は、お寺、神社と高い所が好きなのである。翌日以降もJR、バス、タクシーで地下鉄を敬遠しつつ3泊4日の都内散策を楽しんだ。(以下次回へ)
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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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