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保守論壇長老西尾幹二の安倍政権批判

保守論壇長老西尾幹二の安倍政権批判 17・9・2
 安倍政権に対するきびしい批判がようやく右翼保守論断でも行われるようになった。最近注目したのは、「民族俗の生存懸けた政治議論を 評論家 西尾幹二氏の発言である。 産経2017・8・18正論」の記事である。西尾幹二氏は、すでに2011年5月、福島原発事故について、保守論壇の原発容認を強く批判し「この国家的危機において原発廃棄の方向に進むべき」と主張してきた人でもある。
以下「民族俗の生存懸けた政治議論を 評論家 西尾幹二 産経2017・8・18正論」の要旨を紹介する。
◆仲良しクラブでは窒息死する
 今でも保守系の集会などでは当然ながら、安倍晋三政権を評価する人が少なくなく、私が疑問や批判を口にするとキッとなってにらまれる。「お前は左翼なのか」という顔をされる。今でも自民党は社会体制を支える最大級の保守勢力で、自民党の右側になぜか自民党を批判する政治勢力が結集しない。欧州各国では保守の右側に必ず保守批判の力が働き、米国でもトランプ一派は共和党の主流派ではなかった。先進国では日本だけが例外である。日本政治では今でも左と右の対立がすべてであるかのように思われている。自民党も民進党もその硬直によって自らを衰退させていることに気づいていない。
 それでも国内の混乱が激化しないのは、日本は「和」の国だからだという説明がある。まだ経済に余裕があるからだとも。米国のある学者は、世界では一般に多党制が多く、二大政党制を敷く国は英国をモデルにしたアングロサクソン系の国々で、ほかに一党優位制を敷く国として、日本やインドを例に挙げている。しかし選挙のたびに浮動票が帰趨を決めている今の日本では、一党優位性が国民に強く支持されているとは必ずしも思えない。受け皿があればいっぺんに票が流れるのは、欧米のように保守の右からの保守批判がないからだ。左右のイデオロギー対立ではない議論、保守の立場から保守政権を正々堂々と批判する、民族の生存を懸けた議論が行われていないからである。保守政党が単なる仲良しクラブのままでは国民は窒息死する。
◆保身や臆病風に吹かれた首相
 私は安倍首相の5月3日の憲法改正案における第9条第2項の維持と第3項の追加とは、矛盾していると、6月1日付の本欄で述べた。そのまま改正されれば、両者の不整合は末永く不毛な国内論争を引き起こすだろう、と。今は極東の軍事情勢が逼迫し、改正が追い風を受けている好機である。なぜ戦力不保持の第2項に即刻手をつけないのか。これに対し、首相提案を支持する人々は、万が一改憲案が国民投票で否決されたら永久に改憲の機会が失われることを恐れ、国民各層に受け入れられやすい案を作る必要があり、首相提言はその点、見事であると褒めそやす。
 さて、ここは考え所である。右記のような賛成論は国民心理の読み方が浅い。憲法改正をやるやると言っては出したり引っ込めたりしてきた首相に国民はすでに手抜きと保身、臆病風、闘争心の欠如を見ている。外国人も見ている。それなのに憲法改正は結局、やれそうもないという最近の党内の新たな空気の変化と首相の及び腰は、国民に対する裏切りともいうべきだ。
◆保守の立場から堂々と批判を
 憲法改正をやるやるとかねて言いそののあげく、旗を掲げていた安倍氏がこの突然の逃げ腰―5月3日の新提言そのものが臭いものに蓋をした逃げ腰の表れなのだが、-そのあげく、万が一手を引いたら、、もうこのあとでどの内閣も手を出せないだろう。やると言って何もやらなかった位致問題と同じである。いつも支持率ばかり気にし最適の選択肢を逃げる首相の甘さは、憲法問題に至って国民に顔向けできるか否かの正念場を迎えている。
 そもそも自民党は戦争直後に旧敵国宣撫工作の一環として生まれた米占領軍公認の政党で首相のためらいにも米国の影がちらつく。憲法9条は日米安保条と一体化して有効であり、米国にとっても死守すべき一線だった。右からの攻撃を受けても、右からの生存闘争をしないで済むように米国が守ってくれた。
 しかし、今こそ日本の自由と独立のために自民党は嵐とならなければいけない。保守の立場から保守政権を堂々と批判する見識が今ほど必要なときはない。
保守論壇長老西尾幹二の安倍政権批判 17・9・2
 安倍政権に対するきびしい批判がようやく右翼保守論断でも行われるようになった。最近注目したのは、「民族俗の生存懸けた政治議論を 評論家 西尾幹二氏の発言である。 産経2017・8・18正論」の記事である。西尾幹二氏は、すでに2011年5月、福島原発事故について、保守論壇の原発容認を強く批判し「この国家的危機において原発廃棄の方向に進むべき」と主張してきた人でもある。
以下「民族俗の生存懸けた政治議論を 評論家 西尾幹二 産経2017・8・18正論」の要旨を紹介する。
◆仲良しクラブでは窒息死する
 今でも保守系の集会などでは当然ながら、安倍晋三政権を評価する人が少なくなく、私が疑問や批判を口にするとキッとなってにらまれる。「お前は左翼なのか」という顔をされる。今でも自民党は社会体制を支える最大級の保守勢力で、自民党の右側になぜか自民党を批判する政治勢力が結集しない。欧州各国では保守の右側に必ず保守批判の力が働き、米国でもトランプ一派は共和党の主流派ではなかった。先進国では日本だけが例外である。日本政治では今でも左と右の対立がすべてであるかのように思われている。自民党も民進党もその硬直によって自らを衰退させていることに気づいていない。
 それでも国内の混乱が激化しないのは、日本は「和」の国だからだという説明がある。まだ経済に余裕があるからだとも。米国のある学者は、世界では一般に多党制が多く、二大政党制を敷く国は英国をモデルにしたアングロサクソン系の国々で、ほかに一党優位制を敷く国として、日本やインドを例に挙げている。しかし選挙のたびに浮動票が帰趨を決めている今の日本では、一党優位性が国民に強く支持されているとは必ずしも思えない。受け皿があればいっぺんに票が流れるのは、欧米のように保守の右からの保守批判がないからだ。左右のイデオロギー対立ではない議論、保守の立場から保守政権を正々堂々と批判する、民族の生存を懸けた議論が行われていないからである。保守政党が単なる仲良しクラブのままでは国民は窒息死する。
◆保身や臆病風に吹かれた首相
 私は安倍首相の5月3日の憲法改正案における第9条第2項の維持と第3項の追加とは、矛盾していると、6月1日付の本欄で述べた。そのまま改正されれば、両者の不整合は末永く不毛な国内論争を引き起こすだろう、と。今は極東の軍事情勢が逼迫し、改正が追い風を受けている好機である。なぜ戦力不保持の第2項に即刻手をつけないのか。これに対し、首相提案を支持する人々は、万が一改憲案が国民投票で否決されたら永久に改憲の機会が失われることを恐れ、国民各層に受け入れられやすい案を作る必要があり、首相提言はその点、見事であると褒めそやす。
 さて、ここは考え所である。右記のような賛成論は国民心理の読み方が浅い。憲法改正をやるやると言っては出したり引っ込めたりしてきた首相に国民はすでに手抜きと保身、臆病風、闘争心の欠如を見ている。外国人も見ている。それなのに憲法改正は結局、やれそうもないという最近の党内の新たな空気の変化と首相の及び腰は、国民に対する裏切りともいうべきだ。
◆保守の立場から堂々と批判を
 憲法改正をやるやるとかねて言いそののあげく、旗を掲げていた安倍氏がこの突然の逃げ腰―5月3日の新提言そのものが臭いものに蓋をした逃げ腰の表れなのだが、-そのあげく、万が一手を引いたら、、もうこのあとでどの内閣も手を出せないだろう。やると言って何もやらなかった位致問題と同じである。いつも支持率ばかり気にし最適の選択肢を逃げる首相の甘さは、憲法問題に至って国民に顔向けできるか否かの正念場を迎えている。
 そもそも自民党は戦争直後に旧敵国宣撫工作の一環として生まれた米占領軍公認の政党で首相のためらいにも米国の影がちらつく。憲法9条は日米安保条と一体化して有効であり、米国にとっても死守すべき一線だった。右からの攻撃を受けても、右からの生存闘争をしないで済むように米国が守ってくれた。
 しかし、今こそ日本の自由と独立のために自民党は嵐とならなければいけない。保守の立場から保守政権を堂々と批判する見識が今ほど必要なときはない。
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徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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