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国会・地方議員の海外視察は壮大なムダ

タバコと苦闘した住民ひろばとアメリカ旅行の思い出 21・2・4

 私はタバコも酒も苦手の人生だった。一時期はタバコをかっこよく吸ってみたいと思った。どこかのホテルに泊まった時、酒場のスタンドで独りタバコを吸っている女性を見てカッコ良いと思って自分もやってみたくなった。しかし残念ながらどうしてもタバコの煙を吸い込んで鼻から出すということが出来ない。ついにタバコ吸うことは断念した。
タバコに嫌悪感を持つようになったのは、渋谷に「住民ひろば」を作ったころからだ。1973年だったが、いつもタバコの煙が充満していた。
タバコ嫌いの川崎の日本鋼管公害反対千人委員会の前田文弘さんが「タバコやめろ」と怒鳴って吸い殻入れを実力で取り上げた事件もあったが、煙はなくならなかった。おまけに当時は吸い殻の始末は、住民ひろばを管理する富山洋子さんなど女性がやっていたのだ。
 ■公害反対集会の壇上でタバコ
私や文学さんは、このことを苦々しく感じていたが、親しいメンバーに面と向かって言うわけにもいかない。当時は文学さんもタバコと車の運転をやめたばかりだった。
ある時、川崎の公害病患者を支援する会だったと思う。最前列に並んだ患者さんの前で、壇上に上っていた岩垂寿喜男衆議院議員や田尻宗昭さん斉藤一雄都議会議員などがタバコを吸い始めた。たまりかねて会場から壇上の喫煙者に対して「喘息に苦しむ公害病患者の前でタバコを吸うのは許せない。すぐにやめてほしい」と厳しく追及した。
もちろん、皆慌ててタバコを消したが、後で田尻氏は「富さん、何もあの場で発言しなくても…」とぼやいていたのが記憶に新しい。
■会議室の灰皿を撤去して
そのタバコ嫌いが幸運にめぐりあった。1979年チェルノブイリ原発惨事の年である。民主党のカーター大統領の時代だ。来日していた大統領の消費者問題特別補佐官エスター・ピーターソン女史との懇談会が開かれたときだ。
千代田区麹町の「21世紀クラブ」の会議室で、消費者団体の野村かつさんなど日本の消費者団体のメンバーが参加した。
私は文学さんと相談して、会場の灰皿すべてを片付けて禁煙とした。会場に現れたピーターソン女史は開口一番「私は日本に来て初めてタバコの煙のない快適な場所に出会った」と発言した。
国会でも官庁でも団体でも、タバコの煙がもうもうたる中で過ごしてきたのだ。
●南会津の渡邉家の庭で―左が仲井氏

■米国務省から招待されて
当時全逓信労働組合の国際部に居た初岡昭一郎さんや野村さんなどの後押しで、アメリカ国務省の招待によるアメリカの市民団体との交流が実現した。
世界最初の原発事故が発生したチェルノブイリ原発に抗議する全米集会にも参加することが出来た。そしてラルフ・ネーダーのグループや労組などとの交流を目的とした3週間の旅を満喫した。そのアメリカの旅では二つの教訓を得た。
 一つはアメリカ市民運動の底力である。全米からバスに乗って15万人が参加していた。そしてタバコ規制も当然のように受け入れられていた。
もう一つはアメリカには歩道橋はなかった。当時日本では美濃部都政下で社共公などはせっせと歩道橋作りの成果を誇っていた。島国日本は周回遅れの国と認識した。

■国会・地方議員の海外視察は壮大なムダ
その後、私はカナダに行ってみた。またオーストラリア、あるいはヨーロッパとくにスイス、ドイツ、イタリヤ、ハンガリーまで足を伸ばして旅した。どこに行っても歩道橋はない。たまにあっても、ゆるいスロープになっていて乳母車の母親でも、杖を引く老人でも歩いて上がれる。
日本では、つい最近まで全国的に車優先、歩行者や車椅子などの弱者に対する配慮はなかった。今なお地方の県庁所在地でさえ、相変わらず地下街を通らなければ歩く道路につながらない街がいっぱい残っている。
国会議員も地方議員も視察と称して海外に行くが、大使館などの車で観光しているだけで、自分の足で歩いていない。視察の報告書は付き添いの役人が書いている。何も観察していない。
どこの国も日本の新幹線の駅のように画一的な建物はない。ハンガリーでもブタペストの駅も橋も戦前のように復旧している。バカバカしい議員の海外視察を止めよう。
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玉稿再開で安心しました。
今日、「老いと記憶」の本の件、ハガキを出しました。
まだのようでしたら、是非お読みください。私は目から鱗が落ちました。
ようこそ!「老人はゆく」へ
「老人はゆく」へようこそ

徘徊老人

Author:徘徊老人
88歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

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