北の丸公園の風景作品展

北の丸公園の風景作品展へ参加 14年8月19日
 ラジオ体操に参加しだしてから9月でまる2年になる。10分間のラジオ体操だが、その前後における準備体操や歩き、あるいは公園の日々変化する季節のうつろいを感じながらの吟行など、まことにありがたい二年間だった。様々な方々との邂逅の楽しさは捨てがたい。2人のご婦人がまる50年間通っていらっしゃる。その次にはラジオ体操のグループの会長をなさっている耳鼻咽喉科の先生が35年間という。10年、20年はざらである。親子二代にわたってラジオ体操参加という女性もいらっしゃる。
 このラジオ体操グループで、年一回恒例の「風景・北の丸公園」というイベントがある。毎年8月の初旬に行われている写真などの作品展で、今回は5回目と聞いた。三人の女性の方が世話人になって、ラジオ体操の場で、熱心にチラシを配布して参加呼び掛けをしていらっしゃる。場所は九段南の一口坂にある一口坂ギャラリーのご厚意で場所を提供して頂いている。昨年は作品を見学に行っただけだったが、ラジオ体操仲間のミナミさんも携帯で撮った写真を出すという。徘徊もなんとなく応募する気になった。
 今年の6月頃梅雨に入る前後、偶然に雨上りのつつじの藪の上に蜘蛛の網を発見した。その上に水滴が溜り綺麗に光っている。それを携帯で何枚か撮ってパソコン上に写真にしてみると綺麗に撮れていた。友人たちにも見せると「これはいい、是非出品すべきだ」などとおだてられて、その気になった。その写真に一句添えることにした。「蜘蛛の囲にたまゆらの露輝けり」という一句を、筆字のうまいミナミさんに小さな短冊に書いてもらった。
 作品搬入は8月8日、翌日の8月9日から12日までの4日間、一口坂ギャラリーで公開された。初日の9日には、出品者やラジオ体操に参加している常連などが集まって小パーティが開かれた。このパーティも、世話人の三人の女性を中心に料理や酒、ビール、ワイン、ケーキなどが準備され、なかなか大したご馳走であった。
 あらためて会場に展示されている写真などを見て一驚した。大型のカメラで撮ったプロ並みの作品が、大きく展示されている。徘徊のA4版程度の小さな作品など見栄えしないことおびただしい。まあ、恥じても仕方がない。参加することに意義があるのだと納得した。来年の8月にも、同じ場所で第6回目の作品展が予定されている。写真の良し悪しは別としても、この楽しい雰囲気のパーティに参加するためにも、作品を出そうと思った。
 終りの挨拶で世話人を代表して立った女性の方から提案があった。「北の丸公園はいい公園だが、公園の目玉ともいうべき池に油が浮いていたりしていて汚い。6年後にオリンピックも控えているのに、国立公園として恥ずかしい。何とか綺麗にするようにと、環境庁に申し入れや署名運動をしましょう」という主旨である。これには全面的に賛成である。秋になって涼しくなれば、トングとビニール袋を持参して、ごみ拾いをしながらラジオ体操に参加しようと思っている。下記の写真は作品展に出されたもので、徘徊が最も気に入った写真です。(クリックして拡大)
  落ち蝉の皆空向きて合掌す 漫歩
  果てて後蟻に引かるる蝉骸
     (写真 赤花三椏 中本重子撮影)


        a


        

        
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

老人一人だけの場

大津波から逃げようとする場面で、若い人が集まっている場で判断が行われたのか、老人

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは

はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説」で検索できます。一度訪問してみて下さい。

こんばんは!

俳諧さんの。「蜘蛛の囲にたまゆらの露輝けり」v-425
短冊と・・写真も見たいりまどです。

花三椏初めて見ました。
素晴らしいですね 
中本重子さんに
素晴らしいと申し上げて下さいませネ。v-425

No title

りまどさん、「鬼藤千春の小説」三、コメントありがとう。
りまどサン、中本重子さんに、お伝えします。
鬼藤さんのブログ拝見しました。面白いですね。
徘徊老

No title

これはミツマタですか?
北の丸公園にあるのですね?いつかみたいです。

私と戦争・兵事係

いつも玉稿を拝読しております。長くなりますが拙稿を投稿致します。
兵事係

五人もの兄が戦争に

 一九四五年八月一五日に日本が無条件降伏した日米戦争(第二次世界大戦)では、私の五人の兄に赤紙が来た。二人が戦死、一人はほぼ全滅したガダルカナル戦で一時密林へ逃げ込み奇跡的に生還。後二人の兄も何とか戦後に生きて帰って来た。五人が戦地にいる間に両親は病没し、家に残された六人の兄弟の中で一番の年上はその時一一歳の姉だった。

 苦労してやっと一人前に育て、働き盛りの五人の息子を全て強制的に戦地へ送られた両親の無念さと、一一歳の姉の惨さを想像すると、これ以上の過酷な仕打ちは無いと、私は何時も腹立たしい限りだ。これも兄五人が戦争に取られたことが元凶である。

 私は物心が付いてから、何時も頭から離れなかったことは、五人の兄たちとほぼ同年代で、戦争に行っていない元気な人が近くに何人かいることだった。この中には村内で屈指の資産家の二人の兄弟もいた。その頃、意味は解らなかったが兵事係という用語を知り、五人の兄と何か関係があるのではないかと子供心に残り続けていた。その後、この「五人の兄との関係」が判明した。つまり、赤紙を誰に出すかを実質的に決めていたのは村役場の兵事係だったのだ。そのうえ、可成り兵事係が恣意的に決めていたことも分かって来た。この兵事関係の書類は敗戦と同時に全て焼却されたらしいので、今更詳しい内容を知ることは不可能である。せめてその兵事係の名前だけでも知りたいものだと何時も思っていたが、既に敗戦後七一年も経ち当時二〇歳の若者でも今は九〇歳を超えたことになる。当然、戦時中の村役場の事情を詳しく聞き出すことは到底不可能なことだと諦めている。しかし、私たち一家を不幸のどん底に落とし込んだ兵事係が恣意的だったしたら、絶対に許すことは出来ない。前記のようにせめて名前だけでも知りたいという私の気持ちは、無理の無いことだ思っていた。

兵事係へ復讐

 ところが、名前を知りたいどころか、兵事係と軍隊で制裁を加えられ古参兵を探し出して二人に完全犯罪を狙って復讐するいう、松本清張の半自伝的長編小説「遠い接近」を最近読み、私の兵事係に対する推測と、戦争から帰って来た三人の兄から散々聞かされていた軍隊の過酷さと出鱈目さが事実であったことがはっきりした。

 「遠い接近」の粗筋は、石版画工の山尾は、腕で一本で家族を養うために印刷屋からの締め切りに毎日追われ、仕事は深夜まで続くので、戦時訓練は休みがちであった。山尾の事情も考えず、欠席を根に持った兵事係は三ヶ月の教育訓練の赤紙を山尾に出す。訓練では何の理由もなく、古参の兵士から翌日も起き上がれないほど殴られる地獄の暴行が続く。三ケ月で家業に復帰できると辛抱していたのに、二ケ月で本式の赤紙を受けて朝鮮へ出兵。稼ぎ手が不在の親子六人は、東京から田舎の広島へ疎開して原爆により全滅する。敗戦後に東京へ帰った山尾は、殴られた古参兵の闇商売の手下となるが、恨みは決して忘れてはいない。そのうえ、自分と家族を破滅に追い込んだ赤紙を出した兵事係を突き止め、二人に復讐を実行する、という内容だ。

 小説ではあるが、赤紙の理不尽極まりない手続きの実態と、徴兵された兵隊の扱いがどんな過酷であったか。ここまでの話は三五歳で教育召集を受けその後朝鮮へ送られた松本清張の自伝そのものである。

 ケツベタ、蝉

 ケツベタ=海軍では何の理由もないのに、精神棒という樫の棒で尻を何回も殴られ、毎日ように殴られる兵隊は尻が腐って死亡したり、除隊させられる者もいた。蝉=同じ理不尽な制裁で、柱などに蝉のようにしがみ付き「みんみんみん」と蝉の鳴き声を強制する。これを笑いながら古参兵らが眺めて「蝉になっとらん」などと背中を樫の棒で叩く。海軍で一人一回の入浴に使える湯は洗面器に三杯まで。これで体を洗い、衣類も全て洗濯しなければならない。洗った服や靴下などを干しておくと必ず盗まれるので、交代で見張りをした。それでもなお少しの隙に盗まれることがあった。服装検査の時などに「盗まれた」などと言い訳をすると「天皇陛下の物を盗まれるとは何ごとか」と精神棒が飛んでくるので、必ず盗み返さなければならなかった。以上は海軍の兄から聞かされたごく一部であるが、小説と全く同じ制裁もある。

軍隊の「病死」

 安倍自公政権は戦争の国を目指して暴走中である。今は戦争をしていなくても学校、職場とあらゆるところで「いじめ」と胡麻化している理不尽な暴行や暴力が日常茶飯事となるほど日本は狂ってしまった。既に現在の自衛隊でも多くの自殺や逃亡が問題となっている。これが徴兵制となり戦争で明日にも戦死するかも知れない軍隊ではどうなるか。小説と兄の話と同じように、全く理由のない暴行や暴力は歯止めなく拡大することは火を見るよりも明らかである。暴行などで死亡しても、何事も密室の軍隊では「病死」として遺骨だけでも家族に届けば良い方だろう。

二〇一六年一一月一六日記(続く)ふじためぐみ
ようこそ!「老人はゆく」へ
「老人はゆく」へようこそ

徘徊老人

Author:徘徊老人
80歳の徘徊老人です。
趣味、杖を引いて歩くこと、
お四国歩き遍路、ごみひろい
路上公園などの観察、
キョロキョロ歩き
読書、眠り薬になること多し

最新記事
リンク
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR